徳島)自閉症児の歩み知って 徳島市で美術展

徳島)自閉症児の歩み知って 徳島市で美術展

自閉症児らの美術教室「キッズピカソクラブ」(平田真弓さん主宰)の作品展が8日、徳島市八万町の県文化の森総合公園内「文化の森ギャラリー」で始まった。それぞれの子どもの歩みに焦点をあて、個性あふれる造形や絵画など約200点が展示されている。9日まで。無料。

 オリジナルの折り紙「カニ」や「プラキオサウルス骨格」、また自分の全身を等身より大きく描いた豪快な絵画。徳島市の平岡直浩さん(19)は病院や量販店の建物、バスや東京スカイツリーなどの立体作品を作った。

 これ以外にも新町川で昨夏打ち上げられた花火とその周囲に立ちこめた煙幕が一緒に描かれている水彩画「花火」や画面の一部にタヌキを1匹描き、残る画面に「タヌキ」の文字を無数に記したにぎやかな「タヌキ」など、個性的な作品が並ぶ。

 平田さんは徳島市在住で神戸女子大で教育工学を教える講師。「子どもの可能性をもっと広げたい」と12年前に同クラブをつくり、市内で月1回、小学生から19歳までの青少年に作品づくりを指導してきた。「自閉症の子どもの発想は柔軟で、視点も面白いということを知ってほしい」と話している。(亀岡龍太)

http://www.asahi.com/articles/ASG28517RG28PUTB008.html