徳島県自閉症協会の講演会について
自閉症スペクトラム児の 育児と教育 〜幼児期からの教育〜 |
所長 河島 淳子 氏
平素は当協会に対しまして御協力・御支援をいただき、ありがとうございます。
近年、発達障害・自閉症という言葉も広く知られるようになり、乳幼児期から学校卒業後まで一貫した教育的支援を行う「個別の教育支援計画」を取り入れた教育が進められ、とても有り難く思っています。
しかし、行動障害と深刻な学習障害(認知の障害)を持つ自閉症の子ども達の個別教育は、困難を極めます。特に、乳幼児期の子育ては、親は子どもの理解に苦しみ、その行動に振り回され、具体的な育て方に戸惑い悩みます。子どもは、興味関心のあることにはあれほど夢中になるのに、興味のないことや分かり辛いことは激しく嫌がり、躾や身辺自立さえままなりません。
やがて、遊びの中で自然と社会性や基礎的な学習を身につけ就学を迎える健常の子どもと違い、学習態勢が整わず、様々な苦手意識を行動で表す自閉症の子どもの就学先は大きな問題となり、入学後も学校教育に乗ることが難しくなります。知的障害が重く行動障害が著しい子ども達は、教科学習(数・文字)を教わる機会すら得られません。
トモニ療育センターでは、このもっとも脳が発達するとされる乳幼児期から、積極的に課題学習に取り組みます。視覚的に構造化され理論的に理解できる算数教材とその指導方法は、教育困難とされた重度の子ども達の教育を可能にしました。そして課題を進めながら手を磨き、やり遂げ努力する心や相手に合わせる心を育て、分かる喜びや理論的に考える力や判断力を育てた子ども達は、自然と問題となる行動は減り、どの子も思春期危機を迎えず、自尊心を持ち好ましく育っています。家庭の中でかけがえのない存在となった青年達は就労を可能としています。
今回は、その家庭での教育、生きる力を育てる課題学習などについて、具体的に教えて頂きます。
幼少期から自閉症の子ども達に関わるみなさまに、是非お聞きいただきたいご講演です。
ご参加を心よりお待ちしております。
<河島淳子先生 紹介>
小児科医師。自閉症児の親。
日本自閉症協会理事。わかば共同作業所を設立し、現理事
1994年 自閉症スペクトラム児とその家族の支援を目的としてトモニ療育センターを開設
2001年6月 第43回 日本小児神経学会総会 教育講演「自閉症児を育てる 」
2003年〜2005年 国立特別支援教育総合研究所の「自閉症教育のプロジェクト研究」に参画
2006年〜2008年「特別支援学校における自閉症の特性に応じた指導パッケージ開発研究」に参画
※「精神科医の子育て論」服部祥子著(新潮選書)で、その家庭療育が詳しく紹介されている。
< 案 内 >
1 日 時 平成25年12月15日(日)10:00〜15:00
2 場 所 ときわプラザ(アスティとくしま内)2階 ブライダルコアときわホール
3 日 程 受 付 9:30〜10:00
講 義 10:00〜12:00
昼 食 12:00〜13:30
講義・質疑応答 13:30〜15:00
5 申し込み (1)氏名 (2)所属(保護者・学校関係・施設関係等)③連絡先 を明記の上、下記までお申し込みください。
★先着140名 (定員を超えてお断りする場合にのみご連絡致します。)
★親子室(子どもと一緒に講演がみれる部屋)が1室あります。先着1家族となりますが、ご希望の方はお申込み下さい。
〒779‐3122 徳島市国府町府中582−8 堀内宏美 E-Mail: mimi19holy@gol.com FAX:088-643-1148 |
6 締め切り 12月8日(日曜日)
7 託 児:ときわプラザには託児(定員あり)があります。必要な方はお申し込みください。
無料(対象:1歳〜就学前)
★要事前申し込み
申し込み先:ときわプラザ こども室 088−655−4638へ
★どうしても託児でお困りの方は、少数ではございますが学生ボランティアさんのサポートもお願いしておりますので、堀内(mimi19holy@gol.com)までご相談下さい。